ドヤ顔の心理とその理由
東京と群馬の二拠点生活も、もうすこしで3年目に入ろうとしていますが、気づいたことがあったのでここに記したいと思います。
群馬はドヤ顔の人が多い。
これに気づいたのはいつものように、鈍行で3時間かけて東京から群馬に向かう電車内でのことでした。東京から離れ、群馬に入るにつれて車内の人々の顔が自信に満ち溢れていく。正確にいうと、おしゃれした格好で自信にあふれた表情の中高生が増えていく。ここで、「それは自信とかじゃなくて、おしゃれしている優越感というか嬉しさとか、そういう話だろ」とのツッコミが入るかと思うのですが、それってドヤ顔ですよね。人の表情からその人がどんな感情を抱いているかを推測・読み取るのが僕の趣味なのですが、恵比寿らへんの中高生が休日に少しおしゃれして山手線を乗り換える表情とそれはまたちがうのです。これは中高生に限った話ではなく、大人でも一緒で、何かと商売の話を地方の人とする時にドヤ!で迫られる事が多く、それは東京の大企業の人から高圧的にドヤ!と来られるのとはまた種類がちがうのです。(ただ、ここで大人の場合は東京・地方というよりも、会社員・自営業の差があるかもしれません)
とにかく、そんなことを電車内ではっとしたのですが、なんでかなーと考えての結論が、
競争にさらされていないから
休日にうきうきしている中高生をいじめるつもりなどは全くないのですが、彼らの横に本当にお洒落な同世代の人がいたらどうなのでしょうか。「これがうちの商売だ」とおっしゃる地方の方は東京で商売できるのでしょうか。(批判じゃないですよ笑 疑問です笑)
ドヤ顔の心理は、相対的に自分が優位だと感じることに起因することだと思います。もしくは自分を優位に立たせたいときに、そのような表情になる。逆にいうと、自分が相対的に優位だと思えなければ、ドヤ顏の表情は出せない。
地方はどうしても人口の母数が少ないゆえに、競争率はいろいろと低いです。ゆえに自分が相対的に優位だと思える環境が整いがちです。マクロな視点だと、日本も同様で、東大だ!といっても世界で40番くらいです。アジアでも4位以下です。
ちょっとキレイなだけで高飛車な人多いし。
それに比べて、東京はとてもキレイな人でも自分のレベルを知っているからか、性格もいい人が多い気がします。いや、多いです。地方だとキレイだと需要過多になるので、性格よくする必要もない気がします。
ちょっといいクルマ乗るだけで自慢になるし。
ステータスの判断基準がクルマだったりするので、年収とか学歴とかは地方では関係ないというのは上京同窓会あるあるだと思います。
ちょっといい学校出たからといって自分優秀だと思ってるし。
そもそもいい学校が地方には少ないことと、いい学校出た人は都会にいることが多いので、学歴無双になれる方が多いようです。
要は、自分よりすごい人がまわりに少ないから
それ自体を否定するわけではなくて、自分が相対的に優位に立てているのはごく限られたエリア、層だけであってそれさえも気づかないでいると、さっと大きいところに覆われてしまいますよ。ということが伝えたい趣旨です。
経済的な観点からいうと、もっと地方に競争力を持ってもらわないと(僕は)困るので、自身のポジションを過大評価してしまい、このままでいける!と勘違いされて、その後、逆転されてしまうストーリーを防ぎたいのです。
自分に自信が出始めたら、自分よりも優秀な人間を5人並べた方がいいと思います。それでも自分に自信が持てるのか、その道で自分はすごいのか。そんなこと考えると、驕る暇などないと思うんですよね。
自分に自信がなくなったら、自分よりも優秀でない人を並べて自分を安心させてあげるといいと思います。頑張れる人だけ頑張ればいいので。
予定執筆時間を過ぎたので、今日はここまで。